中松です。今日のコンテンツは

「面倒くさい人たちから土地を買った実話」になります。

 

 

 

 

 

以前、土地を購入した際、
本当にあった話を書きます。

※特定できてしまうので金額とかは
数字を変えて話しますがご理解いただければ幸いです。

【設定】

・3000万円の更地

・買主は法人(代表は私、非宅建業者)

・売主は個人(家族3人の共有名義)

・仲介会社は1社のみ(両手取引)

・ローン使用無し、現金決済

・決済場所は資金をいれてある銀行の応接を使用

不動産の売買を1度でもされたことがある方なら
お分かりいただけますが、かなりシンプルな形態です。

それもそのはず、更地なので土地のみ。
建物がない。

さらにはローンを使わない現金決済。

チョー!!!!楽な取引です。

不動産売買において
これ以上、楽な形態はないのでは?

そのぐらいシンプルで楽なパターンでした。

決済日に払うお金は2種類だけです。

・売主に土地代金「3000万円」を払う

・仲介業者に手数料「103万円6800円(税込)」を払う

以上です。

※土地に消費税はかかりません。
但し、仲介手数料には土地建物関係なしに
消費税は加算されます。

※司法書士費用は、今回の話の要点には
関係ないのでここでは除いておきます

※厳密には固定資産税の精算金処理も
加わりますが、今回の話の要点には
関係ないのでここでは除いておきます

資金はバッチリ用意してあるので
「売主」と「仲介業者」にお金払って
はい、終わりですよ。マジで楽。

ところが、、、

決済当日に、突然、売主&仲介業者が
面倒くさいことを言い始めたのです。

仲介業者
「3000万円から売主側の仲介手数料を引き、
その額を3分割して売主3人各自に払ってください」

仲介業者
「続いて、中松さんが払う仲介手数料と
先ほど差し引いた仲介手数料の合計を
私(仲介業者)に払ってください」

中松
「へ???なぜ??そんな面倒なことを?」

中松
「売主1人に3000万円払って、あとは自分たち3人で分ければいいでしょ。
で、仲介手数料は業者さん(あなた)に払って、これで終了でしょ」と。

もうね、間違いないんですよ。
私も土地は何度か買ってますから。

※ちなみに、宅地建物取引士です。
宅建業持っている別法人の代表でもあります。

不動産と一口にいっても、
私は不動産業を生業にはしていません。

しかし、そうはいっても、
不動産投資(ディペロッパー及び中古再生が中心)は
精力的にやっていますので。

彼らが「イレギュラーなことを言ってる」
というのはすぐに感じました。

100歩譲ってですよ?

売主が3人だから、当日は3分割した額を
それぞれに払ってくれという話を
事前にしていたら分かります。

※正確には持ち分に応じた金額

しかし、そんな話はまったく聞いてない。

事実、手付金の支払い時は、売主3名のうち
代表者1名に対してのみ払っていたのが何よりの証拠。

決済日も残金は代表者1名にのみ払い、
あとは売主側で勝手に分割すると思うのが普通です。

挙句の果てには、
なぜにいちど仲介手数料(しかも売主側)を
差し引いたうえで、

それを乗せた額を、
仲介業者に払わないといけないのか
意味が分かりません。

「相殺している」ってのはわかるが
ここで相殺を行う意味が分からない、という事です。

これね、計算すると分かるのですが
どちらでやっても最終的に私が払う金額は
「同額」になります。

だから、誤解はしないので欲しいのですが
詐欺に合いそうになったとか
そういう話ではないのです。

ただ、単純に、
超シンプルで済む取引(資金の流れ)なのに、

私の手間を増やされて
面倒くさいことを押し付けられそうになったという話です。

・売主に土地代金「3000万円」を払う

・仲介業者に手数料「103万円6800円(税込)」を払う

※合計3103万円6800円

↑↑↑↑

これで終わるんですよ。

ところが、、、

・3000万円-103万円6800円=2896万円3200円を3分割した
金額965万4400円を売主3人それぞれに支払う。

・仲介手数料103万円6800円と先ほどなぜか差し引いている
売主側の仲介手数料103万円6800円の
合計207万3600円を仲介業者に払う

※合計3103万円6800円

↑↑

これをやってくれと言ってきたわけです。

合計金額はどちらも同じです。

ただ、これ分かりますよね?

せっかくシンプルな取引で済むはずなのに、
面倒くさい。

さらにそれをやる理由が見当たらない。

いえ、売主側はこれをやるメリットがあるから
言ってきたのでしょうが、買主側の私からすると
ただただ面倒で応じるメリットが0。

思わず、日テレの「news zero」バリに

「ぜ~ろ~~~~~~~」と叫びそうになりました。

こんな面倒くさいことをやらされた挙句
あとあと顧問税理士に会計説明する際に、

顧問税理士
「あれ?中松さん、3000万円の土地買ってるのに、
これ金額おかしくないですか?
965万4400円×3だと、2896万円3200円ですよ?

それに仲介業者になんで207万円3600円も払ってるの?
手数料は103万円6800円ですよね?
なんで、こんなことしたんですか??」

こうなるのが容易に想定できました。

最終的に金額は同じなので問題はないのでしょうが、
資金説明が面倒くさくなります。

顧問税理士も困惑すると思います。
「なんで?こんな意味のないことしたの?」と。

というわけで、こちらとしては
そんな面倒なことをわざわざやる理由が
どう考えても無いです。

なので、もちろん断りました。

会計的に紛らわしくなり、
さらには出金(もしくは振込)の
回数が増えて、応じる理由が皆無です。

頼まれてもやりたくない、やらない。

ところがここで売主側が
苛立ち始めて声を荒げはじめました。

売主A
「だから!あなたは引き出したお金を
この通りには払えばいいの!わかる?!」的な感じでした。

銀行の応接はオープンスペースなので
支店内中に売主Aのキチガイボイスは響き渡っています。

この売主Aは、契約の段階から
「めんどくせーな、このオバハン、、、」という匂いを
プンプン出していたのですが、

決済当日に見事に本領を
発揮してくれた次第であります。

なぜに、訳わからん素人のオバハンに
大声をだされないといけなかったのでしょうか。

もうこれは、交渉でもお願いでも何でもなく、
ただの「ワガママ」でした。

結局、途中でようやく諦めたようで
当初の予定通りの流れで終了しました。

・売主に土地代金「3000万円」を払う

・仲介業者に手数料「103万円6800円(税込)」を払う

※合計3103万円6800円

10分もあれば終わる事なのに
1時間近く浪費させられました。。。

救いだったのが司法書士さんや
銀行の担当者さんが

「お疲れさまでした(=めんどうくさい人でしたね)」
と、分かってくれていた点です。

ちなみに、決済終わって帰宅した後に、
「なんでこんなクソ面倒くさいことをあいつらは
したがったんだろう??」と考えてみました。

で、たどり着いた答えは

「自分たちの手間を省くために、
こちらに面倒を押し付けたかったんだな」という事です。

売主3名は受け取った3000万円を
持ち分に応じて分割します。

仮に3分の1ずつであれば
1000万円、1000万円、1000万円です。

次に、仲介手数料も持ち分に応じて
払う訳なので、
103万円6800円÷3=34万5600円。

売主3名は各自が34万円5600円ずつを
仲介業者に払う必要があります。

・3000万円を分ける手間

・売主各自が仲介手数料を払う手間

・あとは、仲介業者が売主3名各自に請求する手間

こういった手間があったわけですが、
前半の登場したこのパターンですね。

↓↓

・3000万円-103万円6800円=2896万円3200円を3分割した
金額965万4400円を売主3人それぞれに支払う。

・仲介手数料103万円6800円と先ほどなぜか差し引いている
売主側の仲介手数料103万円6800円の
合計207万3600円を仲介業者に払う

※合計3103万円6800円

これを私にやらせれば
自分たちの手間が無くなるわけです。

売主3名も、仲介業者も手間が減るわけです。
だからやりたかったんだろう、と思われます。

しかし、何度も書きますが、これは買主の私に
自分たちの手間を押し付けている行為です。

さらには、会計処理的な煩雑さまで
加わってくるので、こちらにとっては百害あって一利なしです。

元々、売主と仲が良くて人間関係できているとか、
あるいは、死ぬほど安く売ってくれたとかね。

そういう理由があれば
やってあげなくもなかったですが、

・売主は契約時に1回会っただけの見ず知らずの他人

・値段も相場よりは少し安いが、激安には程遠い

・お願いされるならまだしも、横柄な要求(ただのワガママ)をされた ←ここ特に

やはり、応じる理由が見当たりません。

ただ、売主はともかくとして、
仲介業者は悪い人ではなく
決済まではスムーズでした。

両手取引の形をとってあげたので
張り切って頑張ってくれてましたし。

せめて事前に一言欲しかったかな、
というところです。

「売主が3人だから当日は3人に3分割した額を
それぞれに払って欲しい」

これだったら至って普通なことなので
OKだったのに。

※正確には持ち分に応じた金額

ただ、仲介手数料の相殺を買主に絡めてくる事を、
事前説明なしに
当日いきなり押し通そうとするのはやはりよろしくない。

共有名義の物件売買であれば
このやり方は業者さんによっては
普通にやっているところもあるかもしれません。

手間が減りますからね。

しかし、やるにしても
事前に説明及び承諾は必要と感じます。

それに買主側からすると、
会計処理もしくは税務申告の時に
いらぬ手間が増える可能性がやはり高いです。

うん、なので応じなくて良かった。

というわけで、
「面倒くさい人たちから土地を買った実話」は以上です。

まぁ、面倒くさいといっても
カワイイレベルですけどね。

こんな些細なことをネタにして
長々と書いている私自身も中々に面倒くさい奴だと
書いていて気付きました(笑)

仲介業者は、決済までは良かったので
今後も機会があれば取引はするかもしれません。

このぐらいは許容範囲。
決済時以外は良くしてくれていたので
問題なし。

売主と会うことは
二度とないと思われます。

会う理由がゼロ。

 

はい、準備はいいですか?

せーの。

「ぜ~ろ~~~~~~~」